目次
需要があるか分かりませんが、
知る人ぞ知る試験 全経 税法検定1級に3科目同時合格した経験があります。
公務員試験受験時と同様に独学です。
1か月で税法知識ゼロの状態から受かりました。
注意点 税理士試験とは別物です。難易度はこちらがはるかに下です。
全国経理教育協会の第102回(令和元年10月実施の試験)
- 所得税法能力検定試験 1級
- 法人税法能力検定試験 1級
- 消費税法能力検定試験 1級
に合格しました。
どんな試験?
「所得税」「法人税」「消費税」に「相続税」を加えた4区分の試験。私が受けたと時は「相続税」という科目はなかったのですが、令和2年度の試験から追加されたようです。1科目から受験可。
- 1級から3級までレベルが3段階あります。
- 1科目90分で、同日にすべての科目を実施。
- 100点満点中70点以上で合格
- 難易度としては1級で税法入門レベルです。税理士試験の練習として受ける人が多い印象です。
難易度の感想
全国経理教育協会(通称 全経)のHPから抜粋です。
第105回 法人税法1級 合格率 79.78%
第105回 消費税法1級 合格率 75.8%
第105回 所得税法1級 合格率 69.28%
経理担当者としてのスキルアップや、税法のスペシャリストとして、税理士試験受験前の基礎学力確認などにご活用ください、とのこと。
1級の合格率は約7割です。きちんと対策すれば受かります。
税法の勉強してみたいけど、税理士試験は内容濃いし年1回だし、少しハードルが高い。ちょうど良いレベルの試験無いかな~とお探しの方!
そんな方におすすめです。
税法を勉強するうえでの税法初学者の最初の目標設定としてはちょうど良い試験です。私がまさしくこんな状態で受験しました。なお、いきなり1級からで大丈夫です!
なぜ受験したのか?
公務員試験(国税専門官)に合格後、税金の知識が何もないのもあれだなーと思って受けました。
わりと適当な理由です。
前提知識
税法に関しては全くの初学者でした。
日商簿記1級を合格していたため、法人税法の簿記の知識を使う点は難なく理解できました。
スケジュール
申込は9月上旬に済ませていましたが、公務員試験から解放されふらふらと1か月遊びほうけていました。気づけば税法検定1か月前となり、慌てて試験勉強を開始しました。
1日3~5時間を1か月間実施。
マイナーな試験のため勉強方法についての情報が少なく、主に5ちゃんねるの掲示板を参考にしました。
1科目ずつ細かい論点を押さえた後に過去問を回していきます。
1か月の流れは以下のとおり
- 1週目:法人税(演習本+導入本でインプット)
- 2週目:所得税(同上)
- 3週目前半:消費税(同上)、残り日数が少ないこと、および消費税は暗記よりも計算メインのため3日間で仕上げました
- 3週目後半~当日まで:過去問を回転
費用
トータルで31,000円ほどかかりました。
所得税法や消費税法は近年改正があったので、中古ではなく最新刊を購入しましょう!
過去問を回転させることが最重要なので、直近の過去問を入手しましょう!過去問は全経のHPから注文できます。
試験対策内容
具体的な勉強方法
- 演習問題の問題部分をまず解く→該当の解説ページを読む
- それでも分からない場合は「入門の入門」を読んで基礎知識をインプット
- 演習問題1冊が終わったら、過去問を繰り返し解くのみです。 注意点 演習問題2回転目はしません。それよりも、過去問を何回も回しましょう。
私は下の画像のようなリストを3科目に作りました。演習問題集の章とそれに対応する「入門の入門」の章です。これは作っても作らなくてもどちらでも良いと思います。あれば、辞書引き代わりに使う「入門の入門」の該当ページを引くのが少し早くなります。
法人税→簿記を知っている方は余裕だと思います。
所得税→一番暗記箇所が多いです。細かい暗記をがんばりましょう!
消費税→暗記よりも計算メイン。何やっているか分からないと思いながらも計算の形を覚えるようにしました。
3科目共通して言えますが、過去問が命です。
直前2週間は過去問をやりこみました。
過去問を繰り返しやっていれば受かる試験だと思います。
3科目同時は頭がパンクしそうでした。覚える量というよりも、法人税だと会計単位、所得税だと暦年、といった税法による細かい違いが大変でした。
減価償却費の月数按分をよく間違えた苦い記憶があります笑
まとめ
- どんな試験:税法入門者向け
- 難易度の感想:過去問対策すれば受かる
- なぜ受験した?:税法の知識をつけたくて
- 前提知識:税法はなし。簿記のみ。
- スケジュール:1か月で3科目同時合格は可能。
- トータルいくらかかったか?:約31,000円
- 試験対策内容:演習問題からのインプットと過去問回転
税法を知るというより、最終的には試験に受かることが目標になってしまい
まさに灯台下暗しでした!
その後、確定申告の際には試験勉強で覚えた知識が大活躍しました。