院生生活

【貧乏学生向け】貯金150万で社会人が大学院に進学した時の生活術

目次

こんにちは。

猫田は実は大学卒業後民間企業に一度就職し、その後大学院へ進学をしています。

つまり

大学卒業→民間就職数年間→大学院進学→公務員就職→退職し現在無職

という流れです。なかなか珍しい経歴かと思います。

今回の記事は、社会人が大学院もしくは大学に進学した際の生活について書いていきます。

この記事の対象者

  • 対象者:現在社会人で仕事を辞めて、大学・大学院進学を考えている人。または、貧乏大学生・院生のみなさん!節約術色々掲載しているので参考にしてください。
  • 注意:平日夜や土日に働きながら通う学校のことは経験がないので今回の記事の範囲外です。
  • 状況:猫田の進学先は国立の文系大学院の研究室です。

なんとか院試に合格した後は勢いで仕事を辞めましたが大きな不安が二つありました。

  1. 経済面・・・貯金が全くないが卒業までの2年間を暮らしていけるのか。親には迷惑かけないということを伝えて、勝手に大学院進学を決めました。
  2. 学業面・・・学業についていけるのか

結論としましては、無事に卒業できたので「なんとかなった!!」といえます。

しかし、授業料が払えるかの経済面の不安は卒業直前までありました。

入学前の貯金額は150万円

正直に言いますと、大学院進学前の貯金額は150万でした。

150万というと一見多そうに見えますが、

国立大学院の場合 入学金28万+授業料54万/1年間×2年間=136万

なので、入学金と授業料で大部分が無くなってしまいます。

1人暮らしの家賃や生活費や専門書の費用などはとても賄いきれない金額です。

そこで、元社会人ですが学生の身分として使える制度はできる限り使いました。減額になる諸申請もダメ元でもガンガン申請しました。

授業料免除申請 

生活が苦しい勤勉学生の味方です。元社会人でも成績のアピールと経済状況で免除してもらえました。

元社会人でも現状の収入がアルバイトのみであることや、親からの援助を受けておらず経済的に独立していることを授業料免除申請時に書き添えたところ見事半額免除になりました。

経済的に自立していることの証として国民健康保険証のコピーをつけた記憶があります。自分で国民健康保険を払っている証拠になりますね。

大学の授業料免除申請は半期ごとに行うのですが、私の実績は

  • M1前期 2分の1免除
  • M1後期 2分の1免除
  • M2前期 全額免除
  • M2後期 2分の1免除

というばらつきのある結果になりました。

生活状況は2年間通してそんなに変わっていないのに不思議です。

他の申請者との兼ね合いや成績が落ちたことの影響もあるのかと思われます。

確かに成績が落ちたタイミングと免除額が減ったタイミングには心当たりがあります。

学務からは申請結果が一言書かれた紙しか貰わないので、なぜ半額免除なのか?なぜ全額免除ではないのか?など理由は一切知らされませんでした。

個人的には、半額でも免除になっただけで御の字でした。大学や文科省には頭が上がりません。私が無事に卒業できたのは間違いなく授業料免除制度があったからです、本当にありがとうございました、おかげさまで勉学に励めました。

また、入学時には入学金免除申請があったと記憶しています。残念ながら、私は時期的に間に合わず申請しませんでした。

奨学金1種の申請

アルバイトをしても生活費に不安があったため、奨学金の1種に申請しました。1種と言いますと無利息のため有利息の2種よりも倍率が高いです。

研究室の教授に推薦状を書いていただきダメもとで申請。

1種が通らなかったら2種で奨学金を受ける予定でした。

結果、無事に1種の奨学金を受けることになりました。

これは、大学時代の成績がそこそこ良かったからかと推測します。元社会人が1種に受かるのか懐疑的でしたが、大丈夫でした。

さらに、卒業後には成績が特に優秀だったということで奨学金が全額免除つまり返還不要となっています。詳しくはブログ記事(【院生向け】奨学金全額免除までの流れ「特に優れた業績による返還免除」)に書いていますので気になる方はぜひ見てください。

大学寮に住む

 本当にお金がなかったので月5,000円の大学寮に住みました。入寮にも審査があったのですが、運よく通過し、

  • 大学から徒歩15分
  • 3畳ほどの個室
  • 風呂トイレ台所共用

という物件に格安で住むことができました。

寮に応募したときは入寮審査に通るかどうか不安でした。入寮してから分かったのですが、大学寮ってあんまり人気ないようです。空室も常に何部屋かありました。

基本研究室や図書館で勉強していたので、寝に帰るには申し分なかったです。

寮の中の委員会活動などがありましたが、格安で住めているので寮に住むことの煩わしさよりも恩恵の方がはるかに大きかったです。

生協の食堂利用

 生協の食堂安いです!定額制のプランに加入して足繁く通っていました。

今もあるかは不明ですが、在学中はミールカードという「生協食堂年間利用定期券」を購入し、元をとるため毎日せっせと食堂通いしていました。

授業がない日や土曜日もご飯を食べに通っていた記憶があります。

税金や国民年金、国民健康保険

 元社会人ならではの悩みです。

  • 住民税 

 経済的ダメージが一番大きかったのが住民税です。なぜなら当時の私は無知で、住民税が前年の働いていたときの所得に対して課されることを知らなかったからです。学生の身分になったあとも住民税を毎月1.5万ほど1年間払い続けました。

  • 所得税

 年のうち中途半端な時期で退職していたので、翌年の確定申告時期に確定申告をしたところ源泉徴収税額が還付となりました。前職場から退職時にもらう給与の源泉徴収票は確定申告時期まで大事に保管していました。

  • 国民年金

 退職したため通常なら納めることになる国民年金ですが、学生という身分のため役所の担当者に事情を話し「学生納付特例制度」を使い猶予してもらいました。

  • 国民健康保険

 こちらも、現在の収入状況や貯蓄状況を役所の担当者に説明し、「国民健康保険の減免申請」を行いました。

アルバイトはしたか?

 アルバイトはしました!

コンビニの朝4時~8時までの早朝バイトを週4~5で入っていました。早朝バイトの後に1限目の授業に出るという鉄人のような生活をM1の1年間送っていました。

我ながら、思い返すとすさまじい根性です・・・。

それくらいお金には困っていたし、学びたくて大学院に入ったので多少の苦労は我慢できました。

また、大学や教授経由でティーチャーアシスタント(教授の補助)や図書館バイトなどの案内がありました。それらは時給が良いことが多いのでおすすめです。

猫田も図書館バイトを一時期やりましたが、普段は入れない書庫に入れたり、とても楽しかったです。

専門書は図書館、中古の本屋、メルカリ

 専門書は図書館で借りていました。授業で紹介されるとすぐに借りれてしまうことが多いです。授業が終わったら即、図書の予約をネットからすることをおすすめします。

 意外と盲点なのですが、大学近くの古本屋です。

 大学近くの古本屋は授業で使う教科書がめっちゃあります。モノによっては笑っちゃうくらい置いてあります。同じ教科書が10冊とか。おそらく卒業生が売るのでしょうね。書き込みなどしたい専門書は古本屋を覗いてみることがおすすめです。

 あとは、王道ですがメルカリも時々利用していました。

研究室メンバーとの関係

 勉強への熱意があれば年齢は関係ありませんでした。

 大学院で過ごした2年間は大変なことも多かったけど、後悔したことは一度もありませんでした。それどころか、私のこれからの人生を変えるきっかけになった場所です。

 とても充実した2年間でした。

まとめ

~貧乏学生向け生活術~

  •  貯金が無いと生活は苦しい。工夫が必要
  •  授業料(入学金)免除申請の活用
  •  奨学金1種は元社会人でも受けられる
  •  格安の大学寮は住めば都
  •  生協の食堂にはお世話になりっぱなし
  •  元社会人は住民税が時間差で来ることを覚悟
  •  国民年金や国民健康保険の支払いが難しければ役所担当者に相談を
  •  大学経由のアルバイトはおすすめ
  •  図書館は最大限活用する
  •  大学近くの古本屋は掘り出し物があるかも
  •  (精一杯勉強すると、いくつになっても楽しい)